接着剤の耐久性って何年?家の寿命から見ると

接着剤の雑学

接着剤の耐久性能って何年?⇒木造なら80年実績あり

さて、今回は接着剤の耐久性についてです。日常使いされている皆様なら接着剤はどの程度の年数使えるのか気になっていると思います。これには色々な回答方法があると思います。

今回はその答えに対して家の構造物から回答したいと思います。

まずは家の建物から行きましょう。こちらのブログを見に来て下さる方には一戸建てもハウスメーカーさんで建築された方もいるも思います。こちらの家の柱を注目していただくと「集成材」という木材が使用されていることが一般的です。この集成材は木材同士を接着剤で張り合わせて作る材料であり、これに使われている接着剤は構造用途で使用されている最も有名な接着剤の一種となります。

接着剤は「フェノール樹脂」「レゾルシノール樹脂」が広く使われております。これは一般市場で出回ることがほとんどない接着剤と考えてもらって問題ありません。

この集成材の作り方を簡単な図を描くと丸太を切断し、高周波加熱装置で熱プレス、これを成形したものが集成材となります。丸太一個から大黒柱をとる方法(これは無垢材といわれます)では木材のロスが大きいためにこのような方法が開発されました。

さて前置きが長くなりましたが、この耐久性ですが、日経XTECHに面白い記事が載っていたのでそちらを引用いたします。

きちんと作られた集成材の寿命は50~70年以上は当然ある

森林総合研究所 複合材料研究領域 チーム長 宮武 敦氏

きちんと作られた集成材の寿命は50~70年以上は当然ある | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

さてこちらの記事は家を建てる人は是非読んでもらいたい記事になっております。接着剤と家の関係が書かれているとても読みやすい記事になっております。

この記事にアメリカで1934年に建てられた木造建築の図書館の話がでてきます。こちらはカゼイン接着剤というたんぱく質一種を使った接着剤で80年近い年月でも建物が保持していることが知られております。

今の集成材に使用されている接着剤はこれらの太古の接着剤とは比べられないほど高性能であるためにこれ以上の耐久性は見込めることが考えられます。

ただし、これらの接着剤が使われ始めたのもここ半世紀ぐらいでまだまだ実績が足りない点や接着剤の使い方をあやまると性能が出なくなることがこれからの課題だと思いますね。

さいごに

今回は耐久性能話ですが、接着耐久性能は様々な視点で議論されています。特に接着剤の耐久性能は構造用途に使う上で外せない話であるためにまたこれらをまとめて記事にしたいと思います。

それではまた次の記事で。

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