接着剤カタログ(説明書)の可使時間は春秋想定である!?
さて、今回の記事は「可使時間」についてです。
これまで私はいろいろと接着剤の注意点を述べてきました。その中に説明書を読んで可使時間を守ってくださいと述べました。
でも、接着剤を使っている方には可使時間を守ったのに上手く接着しなかったという苦い経験をした方もいると思います。このことについて解説していきます。
そもそもこの説明書に書かれている可使時間は春秋の室内環境を想定しています。
詳しく、変成シリコーン接着剤を例にとり、セメダインさん、コニシさんのHPを見ていきましょう!
まずはセメダインさんが販売されている「スーパーXG777」は「約1分のオープンタイムで、ハンドリング可能時間は約1~2分/23℃」と記載されております。
https://www.cemedine.co.jp/technology/elastic/superx/sxg777.html セメダイン㈱様のHP
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次にコニシさんが販売されている「ウルトラ多用途SU」では「固定2~3分/23度湿度50%」と記載されております。
https://www.bond.co.jp/bond/special/su/lineup_top/ コニシ㈱様のHP
【あす楽対応・送料無料】コニシ ボンド ウルトラ多用途SUプレミアムクイック/10ml 価格:745円 |
両方とも記載は異なっているものの基準気温は23度の可使時間を記載しております。これは前に一度紹介しましたが日本の平均気温平均湿度の基準を引用しており、そちらの規格からもってきた基準となります。この平均気温が大体春秋になることが多いです。
前の記事で紹介したので記載しておきます↓ 接着剤プロと初心者の違い:養生時間
ここで私のブログを読んでくれている皆さんならわかると思いますが、これは夏場と冬場又は雨が降った日や晴れた日ではこの可使時間は大きく異なります。
夏場で雨の日は気温、湿度ともに高いためにこの説明書の可使時間の半分以下で作業を行う必要があります。
逆に冬場は硬化が遅くなることが知られており、この可使時間の2倍以上かかっても問題ないことも多いです。これは冬場は飽和水蒸気量の関係から低温下では空気中に含まれる湿気が少ないことが要因です。
実際にお客さんからすると夏場と冬場の可使時間の差は利用者からみると手間に感じると思います。そのため建築業者や工業企業向けにはそれぞれの硬化速度に合わせた季節対応品を出して対応しているのでこれらの季節対応品もまた紹介したいと思います。
最後に
今回は私の可使時間の記載が足りなかったなあと思い、追加した記事となります。接着剤は意外としられていないノウハウが多くあるのでこのブログを通して知ってもらいたいと思っています。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!また次の記事で。
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