アクリル接着剤の使い方:接着剤マスターへの道

接着剤マスターへ道:各種接着剤の特徴

アクリル接着剤の特徴⇒2液をしっかりと混合し、素早く張り合わせる!

さて、今回の記事ではアクリル系接着剤の使い方と特徴を解説していきます。

アクリル系接着剤はホームセンターでも置いてあるかどうか分かれるぐらいマイナーな接着剤になります。ただし性能は他の接着剤とは大きく異なることで知られております。

アクリル系接着剤は2液混合型の接着剤であるために2液エポキシ接着剤と一緒の枠組みになりますが、張り合わせるまでの時間が短いのが特徴です。

基本的な2液アクリル接着剤の可使時間は5分以内です。(中には遅硬化タイプもありますが、ほとんどは速硬化となります)

このアクリル接着剤は今まで守っていただいた「しっかりと2液を混合する」かつ「接着剤をぬりむらなく塗布する」を「可使時間5分以内に行う」と接着剤を毎週使っているような皆さんでないと絶対に勧められない接着剤になります。

さてこの上級者向け接着剤の性能は「高強度」かつ「高耐久」を合わせもつものになります。

皆さんが知っているものでは「シャッターの組み立て」や「自動車用途」にも使われる信頼性の高い接着剤になります。このような接着剤が日常的に使用できるために接着剤に慣れた上級者の方は是非使ってもらいたいと思います。

アクリル接着剤の速硬化⇒北海道の冬場での使える接着剤

次はアクリル接着剤の建築的な用途について紹介していきたいと思います。

アクリル接着剤は建築現場ではアンカー用途で使われています。一度記事でも紹介ています。

アクリル接着剤の使い方:接着剤マスターへの道

このケミカルアンカーは速硬化接着剤として知られており、北海道のような寒冷地-10℃環境下でも固まるようになっています。では、これまでに紹介してきた他の接着剤は固まらないのかというとかなり厳しいと回答しておきます。

なぜならこれまで紹介してきた多くの接着剤は湿気で硬化する接着剤となります。つまり空気中の湿気が硬化に必要となります。

小学校の理科の授業でやったように仮に空気中の湿度が100%環境であると仮定して硬化にどのくらい影響を与えるのかを飽和水蒸気量の関係式から導くと、

25℃:23.0g/m3

5℃:6.79gf/m3

-10℃:2.14g/m3

となります。これからみると一般的な使用環境(25度)から考えても空気中の湿度量は1/10近い量になっています。

これに加えた反応系である接着剤の硬化反応は遅くなることを考えれば、北海道の寒冷地で固まることが難しいことが分かります。このような用途でも使えるのはこの2液アクリル接着剤の特異性ということができると思います。

さいごに

接着剤マスターの道の八回目の記事になります。大まかな接着剤は全て紹介できたかなあと思っています。まだまだ接着剤の魅力を伝えきれていないのでこれからもいろいろな接着剤記事を更新していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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