シリコーン接着剤の使い方:接着剤マスターへの道

接着剤マスターへ道:各種接着剤の特徴

シリコーン接着剤の使い方:用途はシーラントがほとんど!

さて、今回も紹介忘れていたシリコーン接着剤について紹介していきます。

こちらはどちらかというとシーラント用途で紹介されることが多いと思いますね。そもそもシーラントという言葉を聞いたことがない人もいると思うのでまずそこから紹介していきますね。

このシーラントは「シーリング材」や「コーキング材」ともいわれるもので要は窓や壁の間に使っているゴム状の成型物です!これは広義の意味で接着剤ということができます。

これは工場で作製したゴムを使用することもあるのですが、マンションや戸建て住宅ではこのシーラントは多く使用されております。

シーラントのおすすめはまた他の記事で紹介しようと思います。

されシーラントで多く使われているのはシリコン接着剤となります。使い方はほとんど前に紹介した変成シリコーン接着剤と一緒なのでそこをまず確認してほしいです。

可使時間内に作業する」と「しっかりと養生時間をとる」の二つはしっかりと守ってほしいですね。

このシーラント用途は空気を入れずに充填することが寿命を延ばすためにも大切です。これは付属のへらを用いて行う必要があるのですが、

正直これは職人さんがこの腕で稼いでいる人(防水屋さん)がいるぐらいなので初心者がやるには少し工夫がいるものとなりますね!

シリコーン接着剤の特長は水回り用途に強い!耐久性規格はNo.1!

ここからはシリコーン接着剤の特長についてですね。もうすでに販売されている用途でわかるかもしれませんが、このシリコーン接着剤は水回り用途に向いています。

これは樹脂性能が耐水性能、耐久性能がとても優れていることで知られております。例えばこれは各社メーカーが出しているシリコーンシーリング材からもわかります。

それは各社のカタログからも見て取れます。

前にも紹介した日本工業規格であるJISA5758「建築用シーリング材」の区分では

これらのシリコーン接着剤は9030との表示がされております。

ちなみに変成シリコーン接着剤である「一液変成シリコーンシーリング材」では多くが8020の表示です。この表示だけでは意味が分からないために実際にJISを調べてみましょう!

 https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html こちらのサイトを参照。

(シーリング材試験方法を規定したJISA1439も確認しました)

こちらのJISを見ていくと耐久性による区分の表示に上から「10030」,「9030」,「8020」,「7020」,「7010」等の記載があります。その先の詳細を見ると前半の数字は「圧縮加熱温度」、後半の数字は「変形率(%)」の記載があります。

JISの文章をそのまま載せると難しいのでかみ砕いて記載すると、長期間の建築用途のシーリング材には短期間で長期間で問題ないか評価する必要があるために促進試験が存在しております。このJISA5758の耐久性試験はその一つになります。

この耐久性試験では接着剤に「圧縮加熱」と「変形」を加えても性状を保持するかの規格になります。これは温度が高く、なおかつ変形率が大きいほど厳しい試験となります。(例:9030耐久性試験は 50度温水⇒高温90℃変形30%⇒室温⇒-10℃冷却の繰り返し試験+30%伸縮 2000回)

要は

厳しい試験(耐久性◎) 10030>9030>8020>7020>7010 優しい試験(耐久性△)

というわけです。

私が調べる限りではこの耐久性区分で1液シーリング材で9030以上の規格を満たすのは「シリコーン接着剤」以外見つけることができませんでした。つまり、1液シーリング材の中では耐久性能はNo.1(私調べ)ということができると思います。

ここで一液を強調したのは二液ではこの耐久性区分が10030を満たすものがいくつかあります。これは2液の方が耐久性能が良いことが知れております。この辺はシーリング材編で伝えていきますね。

シリコーン接着剤をお勧めしない理由? 接着性能≠樹脂性能

これまでの話をまとめると、シリコーン接着剤を使えばいいと思います。

しかし、樹脂性能がよいことと接着性能がよいことは必ずとも一致しません

いくら優れた樹脂での接着性能がなければ使うことができません。シリコーン接着剤が幅広く使われていない理由には樹脂性能がよいものの接着性能が他の接着剤よりも劣ることが多いです。(まあ離型剤としてシリコーンオイルが使われていることからも推測できますね)

そのために私がおすすめする接着剤ランキングにはのるには限定用途になると思います。

さいごに

さて接着剤マスターへの道で忘れていたシリコーン接着剤についてまとめてみました。私が調べてみる限りではシリコーン樹脂は性能はとても優れているもの接着性能とは別というのは盲点だと思いました。この辺りはまた接着する理由で紹介していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!それではまた次の記事で。

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