接着剤の落とし方② 衣類に付着した場合

接着剤の使い方や注意点

接着剤の落とし方について:接着する部材以外に付着した場合

さて、今回も「接着剤の落とし方」についてです。今回は体についてしまう場合ではなく、衣類や床等の付着してほしくない場所に落としたアクシデントの解決策を述べていきたいと思います。

①接着剤が硬化前に服や床に付着した場合

これは正直、すぐに拭き取れば問題ないと思われるかもしれませんが、実は接着剤はケチャップやマヨネーズのように油脂成分(別名可塑剤や希釈材とあらわされます)が含んでいることがあります。

そのため接着剤をフキンやティッシュでふき取ると油じみができる可能性があります。

そのため接着剤が付着した場合はケチャップやマヨネーズと同じように衣類や床を押し付けないようにふきとって、捨ててよいティッシュ等をぬるま湯をつけてポンポンと叩くようにしてください。

これを覚えていると接着剤がついた服もすてなくてよくなると思いますのでぜひやってみてください。

②接着剤が硬化後に服や床に付着したのに気付いた場合

次は接着剤が硬化後に服や床についたのを気付いた場合の解決策を述べていきます。

一応、接着剤が固まるまで気付いていないと衣類の油じみはだいぶしみ込んでいるためにこちらは専用洗剤を用いてつけおきで取り除くしか方法はありません。

今回は接着剤の除去方法について記載していこうと思います。

おもに解決策は三つです。

お湯(90℃)をつけて30分~1時間おいてからはがす。

除光液や剥離剤を使って落とす。

カッター等で剥離方向に力をかけて引っ張る。

になります。

前回の記事では瞬間接着剤のみでしたがこちらは全ての接着剤で試してほしい手法となります。

一つ目はお湯をつかって接着剤を落とす方法です。仮に床とかについた場合は濡れフキンを置いておく感じです。

さて接着剤は温水に強くないことは説明しましたが、さらに温度が高い熱湯にはさらに弱いです。接着剤はどうしても樹脂であるために高温にすればするほど接着性能は低下する傾向があります。

これはガラス転移温度の関係と前に説明した化学的相互作用や分子間力は温度で結合力が低下することが知られているために接着剤は熱に強いものにするには工夫が必要です。

そのためお湯を使ってはがすのはもっとも衣類や床にダメージを与えない手法だと思いますのでぜひ試してみてください。

次は前も説明した溶剤や油ではがす方法です。ただしこちらは衣類や床に使うと色落ちや油じみができてしまうために成分を確認の上で試すようにお願いいたします。

最後は物理の方法です。前に接着強さの四要素について解説しましたね。

接着剤は「引張り」「せん断」の力に強いもののはく離方向には苦手とお伝えしました。そのため部材が痛む可能性が高いのでお勧めしにくいですが、どうしてもはがしたいときには接着剤の張り付いた箇所に横からカッター等で切り込みをいれて、はく離方向に引っ張ると上手くはがせる可能性があります。

一応最終手段として覚えておいてもいいかもしれません。

(硬い接着剤はこれでもはがせない場合は紙やすりで物理的に削る方法もありますが、これもおすすめはできないですね)

さいごに

今回は接着剤のトラブル事象②についてです。日常的なもので解決するのが一番だと思い記事にまとめてみました。困ったときにはぜひ思いだしてください。

気になることや感想は書いていただけると執筆者のやる気につながっていきます!

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!それではまた次の記事で。

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