接着剤の容量と質量の関係 mL,mg表記の差について
さて、今回も「接着剤の容量」についての記事になります。
接着剤を購入する際に皆さんは接着剤の量に注目したことはありますか?
同じようなチューブの形状でもmLやgで表記されたり様々だったりします。接着剤の接着性能や使いやすさがさほど変わらないのであれば容量が多い方が得した気分になりますね!
では、ここで二つの接着剤容量が20g,20mLではどっちがお得なのか考えてみましょうか。今回は代表的な変成シリコーン接着剤で比べてみようと思います。
こちらはスリーエム様の変成シリコーン接着剤で容量は20gと記載されています。
こちらはセメダイン様の変成シリコーン接着剤で容量は20mLとなります。
ではこの比重を比べてみると、スリーエム様の接着剤比重1.35(ちなみにセメダイン様の接着剤比重は1.02)となります。この結果からスリーエムの接着剤容量を比較すると。
スリーエム様の接着剤:20(g)÷1.35(g/cm3)=14.8cm3=14.8mLより、セメダイン様の20mLを用いた方が1.35倍多く使うことができます。
これは接着剤の作業性調整のために使用する充填剤、例えば無機充填剤は珪砂やシリカ、炭酸カルシウムなど比重が2.0以上のものが多くあります。樹脂の比重はエポキシ樹脂、変成シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等はほとんどが1に近い値であるために接着剤の比重は1よりも大きくなります。
よって基本は20mL,20gの表記の場合は接着剤量を考慮するのであれば絶対に20mLを使うようにしてもらうとよいと思います。
ちなみに今回の紹介した接着剤が同じ容量にするためには、20(mL)×1.35(g/cm3)=27(g)となります。このように記載すると容量一つとってもしっかりと確認すると選べる選択肢につながると思います。
今回ははぶきますが、多くの接着剤は無機充填剤をつかっていることが多く、比重は1.2~1.6の製品が多く感じているためにこの記事を読んだ後、接着剤のカタログを見てもらうと全く違う気持ちになると思います!
さいごに
今回は接着剤容量についてです。どうせ使うならお得に使いたいですよね。そんなことをまとめた記事になります。皆さんも比重の観点から接着剤をみてみると面白いと思いますよ。
気になることや感想は書いていただけると執筆者のやる気につながっていきます!
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!それではまた次の記事で。
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