接着剤は可燃物?不燃物? 樹脂と含まれる溶剤との関係
さて、今回も「接着剤が可燃物か不燃物か」についての記事になります。
接着剤を皆さんが使い終わった後に捨てる作業をする際に皆さんは接着剤を燃えるゴミに出しますか?それとも燃えないゴミに出しますか?
正直意識せずに燃えるゴミに出していた方は特に問題ありません。
基本的に接着剤は可燃物の枠組みとなります。
この理由は接着剤に用いられる樹脂が可燃物であるのと接着剤の作業性を調整するために入れる溶剤も引火性液体であることが大きいですね。
この中で一部例外なのが「木工用接着剤」ですね。
こいつは水が半分以上含んだ接着剤なのでこれは例外となりますね。
ここまでは皆さんも知っている情報となると思いますが、世の中には接着性能を有していながらも燃えにくい「不燃性材料」の用途が存在しております。
さてこいつはどのように不燃性を付与しているのでしょうか?
これは主に有機系と無機系のおもに二つの手法があるみたいです。
まず有機系の代表的なものは「不燃性液体」を成分に含ませることです。最近の耐火木材が話題に上がってきていると思います。これは木材は火に弱い性質を特殊な液体をしみこませることで燃えにくくした木材となります。
このような不燃性液体は「リン酸エステル系」「ペンタブロモジフェニルエーテル(最近は規制でみなくなった)」を含んだ材料となります。これは主に燃焼時の酸素供給を妨げることで燃えにくくする性質になります。
次が無機系ですが、これは「水酸化アルミニウム」や「水酸化マグネシウム」の脱水による吸熱反応や「三酸化アンチモン」のようなハロゲン原子による難燃補助をしたものがあります。比較的に無機系は固体であることが多いのが特徴となります。
まとめると世の中の難燃性接着剤はこれらの難燃性材料を接着剤に混ぜ込んだものとなります。
ただしこれらの接着剤のベース樹脂は可燃物の可能性が高いです。しっかりと用途に合わせて検討するようにしていきましょう!
さいごに
今回は難燃性接着剤についてです。本当に接着剤は様々な種類がでていると思いますね。これらは意外と知られていない技術が使われていて調べてみるとても面白いですね。
気になることや感想は書いていただけると執筆者のやる気につながっていきます!
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!それではまた次の記事で。
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